4、頼まれでもお金の管理をしてはいけません。

患者さんと信頼関係が生まれ、距離が縮んでくると、お金の話が出てくることがあります。それは患者さんやその家族が、訪問看護師を信頼してくれているということでもあります。しかし、お金の話は非常に難しいことです。相談をされても解決はできません。ですから、たとえ熱心に頼まれたとしてもお金の管理は断りましょう。また、さまざまな相談ごとでも、看護に直接関係ないのであれば「規則でご相談には乗れないことになっています」と断ってよいです。

 

5、家族への申し送りは的確に、分かりやすく行いましょう。

在宅医療の場合、患者さんと一番長く接しているのは家族です。家族への申し送りは重要です。その際、「今日の熱は〇度でしたが、〇度になったら電話して下さい」など、具体的に申し送りをするやり方を教えていきましょう。常に患者さんとその家族に、安心をしてもらえるようにしましょう。訪問看護師の心得の中でも最も大切なことです。患者さんや家族にとって、在宅療養したいという気持ちと共に、病院でなくて大丈夫なのだろうかという不安もあります。そんな不安を減らしてもらうために、看護師がいつも待機している状態であるということを伝えておきましょう。看護師不在の場合の看護の方法や、急を要する場合はいつでも電話で呼び出してもらい、駆けつけるということを伝えます。安心をしてもらうことが、良い在宅療養に繋がります。

 

6、患者さんの元に感染症を持ち込まないようにしましょう。

これは看護の基本です。

病院勤務の場合、他の患者さんと同部屋だったり、院内で他の患者さんと同じ空間を共有したりすることもあります。感染性がある症状の場合、他へ感染を広めないための意識が必要です。

また訪問看護の場面ではそれと同様に、患者さん宅から感染症を持ち出さないのも基本と言えます。そのためには、まず玄関に入る前にコートを脱ぎ、玄関にコートを置いた後、手指と手首の消毒をします。その後、患者さんの部屋に入る前に必ず、手洗いとうがいをします。手洗いをするために、液体せっけんを持参していきましょう。手洗い・うがいを終えたら予防衣を着て、患者さんの部屋へ入ります。看護を終えた後は、予防衣を脱ぎ、再び、手洗いとうがいをします。患者さん宅に、インフルエンザなどの感染症患者がいる場合は、次の患者さん宅に行く前に靴下も履き替えましょう。