Rさんの場合

Rさんの場合

看護師は、子供の頃からの夢だったそうです。病院の匂いが好きで、お母様も准看護師の資格を持っていました。短大を卒業して、大学病院で働いた後、一度、看護師の仕事を辞めて、結婚をしてから訪問看護の世界に入ったそうです。
Rさんは結婚をしていたので、家事との両立をしたいと思い、週4回、9時から15時までというパートで働き始めました。最初は10人くらいの患者さんを担当しました。やはり訪問看護は病院勤務とは違うと思ったそうです。最初に働いていた病院も、プライマリ・ナーシング(一人の患者を、一人の看護師が一貫して担当すること)という制度はありました。ですが、それは自分が出勤した時だけに限られます。他の日は、別の看護師さんが、その担当患者さんを看ています。自分自身も、担当患者さん以外の患者さんを看なければなりません。なので、完全な1対1看護は病院ではできません。それに対して、訪問看護では、一人の患者さんを、毎回1時間近くしっかりと看護することができます。じっくりと関われることで、関係性も持続できます。理想的な看護師の動きであると思ったそうです。病院勤務は忙しかったけれど、訪問看護ほどの充実感は得られなかったと言います。訪問看護師を始めて、これが、看護の精神であり、ナイチンゲールそのものだと実感したそうです。
患者さんは訪問看護師を、ちゃんと見ています。看護の仕方の他に、仕草や言動、表情一つでも見逃すことはありません。自分の担当の看護師が信頼に足るか否かが気になるのは、当たり前のことです。ですから、訪問看護師は患者さんの前で格好をつけたりせず、ただ一生懸命であることがとても重要だと感じるそうです。

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