5月 2019アーカイブ

緩和ケア病棟における看護師の仕事

「緩和ケア」とは、終末期に行われるケアで、「治癒を目指した治療が有効でなくなった患者に対するケア」と思われがちですが、WHOが2002年に「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対するケア」であると定義しました。これにより、終末期に限らず早期からがんに対する治療として緩和ケアを並行して行われるようになりました。基本的な考え方は、生活やその人らしさを大切にすることによって、身体や心のつらさを和らげるという考え方です。がんによる痛みや吐き気、不眠、だるさを理由に緩和ケアに入院する患者が多数だそうです。
緩和ケア病棟の看護師は、医師、薬剤師、栄養士、ボランテイアスタッフと協働しながら、これらの患者や家族の苦痛な症状を和らげるケアを提供しています。病気や症状など身体の問題だけではなく、心理社会的問題、メンタルな問題にも目を向けることが大切ではないでしょうか。看護師は、患者や家族とのいままでの会話様子や内容を他のスタッフと共有し、必要なケアの調整を図り、その患者が安心できるようサポートしていきます。
入院中の患者の生活環境の整備も、看護師の大きな役割になります。定期的に音楽会やお茶会を聞いたり、季節に応じた絵や写真、行事にかかわる交差鵜物花を飾ったり、患者だけでなく家族も一緒にリラックスした時間が過ごせるような環境づくりを行なっています。